【連載】クールアンサンブル ~人事×財務×経理が奏でる!煌めく音達♪~ 第十四回「ディールの正体とは?」
2023.08.22 掲載
2024.04.01 更新

【連載】クールアンサンブル ~人事×財務×経理が奏でる!煌めく音達♪~ 第十四回「ディールの正体とは?」

経理
人事 , 経理 , 財務 , 連載

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~これまでのあらすじ~
TOARU株式会社で働く、人事部係長の館林、財務部課長の内藤、そして、庶務部の備品管理室長(元経理部長)の関口といった三人らが主人公。彼ら・彼女は、テレワーク期間中、社内のチャットシステム上での交流がきっかけとなり、意気投合する仲になった。三人が集う場所は、遊休資産が眠る“視聴覚室”だ。
 内藤とシニア層の男性部下ミズノ、経理課のA課長といったメンバーらは、Z地方にある自社所有資産である倉庫に息吹を取り戻すため、プロジェクトを展開しようしたが、何度か現地を訪れた中、地元の人々が“白い家”にて、謎の物質“ダイヤモンドダスト”の発掘に精を出している姿に刺激を受ける。
これが契機となり、経理課のA課長が突然の退職。今は、“白い家”で、Z地方の方と共に“ダイヤモンドダスト”の発掘を進める日々を送っている。
こうした一方で、TOARU株式会社の組織内は暗雲が立ち込めていた。高額にもかかわらず、機能性の低い人事考課システムの導入理由を会議の場で問いただした経理部長の関口は、庶務部へと左遷されてしまう。
それでも、前進しようとする主人公たち。関口は庶務部の備品管理室長の役目を活かし、視聴覚室内に眠る古い楽器たちに光を当てようとしている。内藤は人事決定権を得るため、人事部へ異動。その裏で係長の館林は、内藤を課長職として迎えたいと上層部へ申し出ていた。
ただ、彼ら彼女らが思いもしないところで、事態は動いている。A元課長は“白い家”の長老と手を組み、Z地方のバックアップも得ながら、TOARUの内部に蠢く悪しき組織を利用しようとしているようだ。Z地方の姉妹都市“ディール”も動き出している。

この記事の目次

  • 花壇の周囲での会合。
  • Z地方に向かった関口。異様な世界に立ちすくむ。

花壇の周囲での会合。

 人事部課長の内藤と元部下シニア社員のミズノは、社屋の前にある花壇にて語らうことが日課になった。
先回は花壇の土を掘り起こし、その奥底に“ダイヤモンドダスト”を埋めた二人。その理由は正確には語ることは難しいが、二人の意思は共通していた。
 今朝も出勤前に内藤が花壇の前でしゃがみこんでいる。そんな姿を以前から気づいていたであろう、人事部係長の館林が彼女の近くまで駆け寄った。
「最近は、いつもここでミズノさんと話しをしていますよね」。
館林が内藤に話しかけると、彼女は笑みを含ませ、清々しいセリフを吐いた。
「TOARUの社員として、こだわる必要などない。と言っても・・・簡単に退職などできないけど、広い視野で持って、これからは生きていきたい。TOARUって、何がしたいのかしら?顧客満足度向上とか、社会貢献とか、何かしらあるはずだけど、ここで私の意思を注ぐことが相応しいなど、思わない」。
 堰を切ったように話す内藤に対し、館林も同調する。
「人生など、短いですからね。我々の出来ることを存分に発揮して、楽しく豊かに暮らしていかないとです。それを実現できるステージがTOARUにあるとは、思えませんよ。私も」。
館林が語り終えると、背後から、誰かがゆっくりと近づいてきた。二人はともに後ろを振り返るが、そこには、予測通りの人物が立っていた。そう、ミズノだ。
「失礼ながら、言わせてもらいますが・・・TOARUにステージがないのだとすると、どこにあるのですか?すみません、このような質問をしてしまい・・・内藤課長は、元私の上司で財務部にいらっしゃいましたが、今は人事部に異動されました。人材の活性化を重要視して、TOARUの企業価値をもっと高めたいのではないですか?そして、館林さんは・・・」
 続きのセリフは、館林についてなのだろうが、ミズノは口ごもる。その理由は?もちろん、館林が自ら語るシーンだからだ。
「機能性の悪い人事システムなど、どうでも良いことです。もう、関わりません。人事部のスタッフらと、新しい人事考課システムを構築しています。社内での貢献のみならず、わが国や不穏が漂う世界、そして、地球環境に良き影響が及ぶような、職務遂行をした者同士が互いに高評価を付けあるのです。だって、それが当たり前でしょう」。

               館林係長が志す人事システム

館林がセリフを言い終わると、ミズノが合いの手を打つかのように質問をした。
「館林係長さんは、まず、何から始めようとしているのですか?」
この問いの応えは、今や上司である内藤も注目するところだ。
「人員募集や研修の在り方まで、すべて刷新しますよ。それも、人事部単体で始動するのではなく、総務や財務、経理までも巻き込んで、構築していきます。そのシステムが認められないのなら、TOARUの外で遂行するしかないでしょう」。
 館林係長のセリフを聞きながら、フーっと息を吐くのは内藤だ。そして、清々しい表情で、館林とミズノに言い放つのだった。
「あったりまえでしょう!人事は“ヒト”。総務は“モノ”。そして、財務、経理は“カネ”。これら主要な経営資源をいかに活性化させて、顧客や広い世の中に貢献していくか、検討実践することがそれぞれの使命よ。視聴覚室で、再スタートさせない?我々で!」
 内藤の発言は、まるで花壇の土下にまで響くような勢いが感じられた。内藤とミズノが“ダイヤモンドダスト”を埋めた理由は、根底からの刷新をするための序曲を表していたのか?TOARUのV字回復を狙うかのような価値を期待していたが、実態の程はそれほどでもなかった。そんな様を清めたかったからなのか?そんなことは、どうでも良いだろう。
 実践に繋げるのみだ。

Z地方に向かった関口。異様な世界に立ちすくむ。

 庶務部備品管理室長の関口が久々にZ地方に向かっている。TOARU所有の倉庫内の整理に本腰を入れるためだ。でも、来訪理由はそれだけではない、倉庫内の整理など、何となくの感ではあるが、誰かが代りにやってくれているような気がした。関口の役目は、倉庫内の整理ではなく、別にあるのだと、そんな思いにかられるのだった。
 都内から最寄り駅までの移動時間は新幹線で二時間程。いつもはこうした隙間時間に報告書や企画書をまとめたり、タブレットを開いて読書をしたり、といったスタイルが定番なのだが、どうもそんな気になれない。頭の中で思案を張り巡らすのだった。
(白い家の人達がダイヤモンドダストを発掘する理由?成分としては、特に貴重な価値など見つからなかった・・・我々が基準とする“価値”とはかけ離れているのだろうか?)
 思案に疲れたのか、脳が休息を求めているようだ。しばらく深い眠りに入る関口。Z地方がある駅は終点だ。新幹線内のアナウンスで目を覚ます。
 この駅は速足で歩く必要のないエリアだ。関口はしっかりと地面を踏みしめ、歩幅を広くとりながら、前進する。地方都市らしい、地元名産品の広告が溢れる駅前広場に着くと、タクシーを使わず、バスでZ地方へ向かう。『次は、Zです・・・お忘れ物のないように~』
 バス内のアナウンスがZ地方への到着を知らせる。軽やかにステップを降りる関口。微かな風が心地よい。バス停から数百メートル東に向かうと、急な勾配の長い階段付きの坂が見えてくる。その階段のトップに上がると、そこは丘の最上階。漸くTOARU所有の倉庫がある。
 息が少し荒くなるが、関口は無性に早く倉庫の扉を開けたい衝動にかられるのだった。早く、倉庫内に風を送りこんで、自身がやるべく仕事に着手する必要があった。
(この倉庫に息吹を送る。視聴覚室の古い楽器を蘇らせて、マニアを呼び込む。ライブハウスばかりではなく、人々の創造スペースも設けたい・・・まあ、私が企画出来るのは、この程度だ。こんなだから、左遷されるのか?)
 心の中で自虐しながら、倉庫の扉を力いっぱい開けようとしたとの時だった。後ろで誰かが肩を掴んだ。振り向こうとするも、身体が動かない。恐怖に駆られる関口。その状態からどれくらい時間が経ったのだろう?背中を押され、倉庫内に誘導された。
 暗くて何も見えないが、関口が持ち併せる五感のうちの一つが反応する。すると、後ろから聞き覚えのある女性の声が響いた。その声は?間違いない。もう、読者のあなたもとっくに気づいていただろう。
関口の元部下である、A元課長だ。
「あなたの足元を見てください」。
言われたとおりに自身の足元に目をやる関口。思わず、絶句する。
「こ、これは?何?」
漸く声を絞り出し、A元課長に尋ねる関口。彼の足元は直径2メートル程の穴が存在していた。かなり深さがあり、根底からオレンジ色の光が噴水のように放射していた。何となく、メロディーが聞こえる、いやメロディーではない。人の声?それとも、心音?脈拍音?
「ダイヤモンドダストの正体です。成分は、なんら価値のない金属の欠片に見えるでしょうが、それらとヒトの細胞を絡めています。細胞には、その人なりの知性や感性が染み込み、組織形成が進めば、次世代型のAIが創造される仕組みです」。
 全く意味が解らないが、関口の心の声を拾うかのように、A元課長が説明を続ける。
「Z地方の周囲にある深い海。長い年月の中で、沈没した船は何艘もあります。そこで命を落とした人達の無念を掬い上げているのです。ダイヤモンドダストの光沢は、それら人々の歴史を表し、組織形成が進めば、姉妹都市“ディール”で人型ロボットとして、再生されて生き続けられています」。
 A元課長の説明は、真実なのか?ただただ、困惑する関口。そんな彼を容赦せず、A元課長は熱弁をふるい続ける。
「過去のビッグデータを単に学習させるAIなど、数年で廃れます。驚くには、早いですよ。関口さん。
故人の細胞組織のみならず、今、生きている人の細胞を組織化する開発が進められているのです。もっと、この穴を奥深く見つめてください。気づきませんか?」
 素直に元部下のA課長の指示に従うしかない。驚くには早い・・・?関口は、ひざまずいて、穴の奥底を覗いた。
「これは!!」
 関口の驚きの声が倉庫中に響いた。そこには、TOARUが所有する、“花壇”、“視聴覚室”そして、財務や人事、経理、総務といった各部室などなど、あらゆる機能が、アリの巣のように繋がっていた。オレンジ色の光の中で蠢いている。このような普通では理解できない情景を目の当たりにすれば、正常でいられる人間の方が稀だ。関口は、精いっぱいの思いで、A元課長に質問するしか術がなかった。思わず叫ぶ。
「あんたらは、TOARUの中で生きている社員の細胞を利用して、人工知能を作り上げようとしているのか!」
 関口の怒りの声はもっともとばかりに、A元課長は応えるのだった。
「いいえ」。
 彼女の声は、冷酷のようでも、どことなく清々しく聞こえるのだった。

次回につづく・・・

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ライタープロフィール

田村 夕美子

経理環境改善コンサルタント・ビジネス系作家。(HP:https://giftwind.jp/)経理関連のセミナーや「日経ウーマン」「ダイヤモンドオンライン」など各種メディアへの執筆を中心に活動中。「できる経理の仕事のコツ」(日本実業出版社)など著書多数。 最新刊「税理士のためのコミュニケーション術」(第一法規)が好評発売中。インスタグラムにて『前向きビジネスパーソンに贈るYumiko録×夕美子録』配信中。https://www.instagram.com/yumiko.tamura.giftwind/

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